高校の「情報」ってどんな科目?
公開日:2025-11-21 更新日:2025-11-21
■ 1. どんなことを学ぶの?
高校の「情報」は、これからの社会で“ふつうに生きるために必要なデジタル力”を身につける科目です。
難しいプログラマー養成ではなく、「スマホやパソコンを安全・便利に使える力」を育てる授業です。
学ぶ主な内容は次の3つです。
●① 情報の基礎
- 画像・音声・動画などがどうやってデジタル化されているか
- ネットの仕組み
- SNSやネット検索の使い方、情報の見分け方(フェイクニュース対策)
●② 情報モラル・セキュリティ
- パスワードの決め方
- ネットでのトラブルを避ける方法
- 個人情報の守り方
●③ データ処理やプログラミング
- 表計算(Excelのようなもの)でグラフづくり
- データの読み取り方
- 簡単なプログラミング(Pythonなど)
■ 2. ITパスポートの合格につながるの?
結論:基礎は身につくが、もう少し勉強すれば合格可能。
高校の「情報」で学ぶ内容は、ITパスポート試験(国家資格)の基礎とだいぶ重なっています。
- セキュリティ
- ネットワーク
- データ活用
- ITの基礎知識
などは、ほぼそのまま出ます。
ただし、ITパスポートには「経営・法律・IT管理」など社会人向けの内容もあるため、
授業+市販問題集で練習すると合格が狙えるレベルになります。
■ 3. 現状:日本の高校で今どうなってる?
- 2022年に「情報I」が必修科目になった
- 2025年度から大学入試にも「情報」が導入
- 全国でプログラミングやデータ分析の授業が広がっている
- 一方で、先生の不足や設備格差が課題
特に「情報リテラシー(情報の見分け方)」の教育は、
SNSのトラブルや偽情報の広がりとともに重要度が増しています。
■ 4. 将来はどうなる?
今後の学校教育では、次のような方向に進むと考えられています。
●① AI時代の“読み書きそろばん”へ
AIを使いこなすことが、英語や数学と同じくらい大事になる。
●② 情報の授業が「実技科目」に近くなる
スマホ・PCを使いながら学ぶ実践中心の内容に。
●③ 国家資格(ITパスポート)との連動が本格化
2025年以降、高校でITパスポートを取る生徒がさらに増えると言われている。
■ 5. まとめ
高校の「情報」は、
「デジタル社会を安全に生きるための総合科目」。
ITパスポートにも近い内容で、基礎力がしっかり身につく授業です。
将来はAIやデータ活用が当たり前になるため、
“情報の授業=生活力を高める科目”としてますます重要になります。